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多目的コホート研究(JPHC Study)

2010/2/5 イソフラボンと肺がんについて

JPHC研究からの論文発表のお知らせ


多目的コホート(JPHC)研究から、イソフラボンと肺がんの発生リスクとの関連を調べた研究の結果が発表されました。
論文の状況は以下の通りです。

American Journal of Clinical Nutrition 2010年WEB先行公開。

イソフラボン摂取は肺がんに影響するのか

肺がん最大の原因は喫煙ですが、それだけですべてが説明できるわけではありません。
たばこ以外の原因として、最近、女性ホルモンとの関連が注目されています。

大豆に多く含まれるイソフラボンの摂取と肺がんのリスクの関連を調べたアジアの症例対照研究では、性別、喫煙状況別、肺がんのタイプ別に詳しく検討した結果は必ずしも一致していないものの、予防的な効果を示す結果がみられます。

また、シンガポール人女性を対象にしたコホート研究では、たばこを吸わないグループでイソフラボンの肺がんに対する予防的な関連性を認めています。

喫煙経験のない男性で関連がみられた

多目的コホート研究で、45-74歳の男女約7万6000人を、調査開始時のイソフラボン摂取量により男女別にそれぞれ4つのグループに分けて、その後の肺がんの発生率を比較しました。

平均で約11年の追跡期間中に、男性481人、女性178人に肺がんの発生が確認されました。

分析の結果、喫煙経験のない男性で、イソフラボン摂取量が最も多いグループで最も少ないグループに比べ肺がんのリスクが57%低いことがわかりました。

女性でも、統計学的に有意な結果ではありませんでしたが、同様の傾向がみられました。

肺がん細胞をもちいた実験や動物実験などでイソフラボンが予防的に働くことが報告されているものの、そのメカニズムについては今のところよく分かっていません。

今後の疫学研究でイソフラボン摂取と肺がんとの関わりをEGFR遺伝子変異の状況も含めて探求することが、メカニズムの解明にも貢献することになるでしょう。

詳しくは、ホームページに掲載された概要版をご覧ください。
イソフラボン摂取と肺がんとの関連について

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