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多目的コホート研究(JPHC Study)

衛星データを用いた大気汚染情報を用いる研究計画(2016年8月)

衛星データを用いた大気汚染情報を用いる研究計画のご案内

  

衛星データを用いた大気汚染情報を用いる研究の実施にあたっては、まず研究計画書を国立がん研究センターの倫理審査委員会に提出し、人を対象とした医学の研究における倫理的配慮等について厳密な審査を受けます。 国立がん研究センターにおける研究倫理審査委員会については、公式ホームページをご参照ください。本研究計画は、平成28年8月23日に承認されました(2016-154)。 

研究対象:

多目的コホート研究の対象者である約14万人の男女を対象とします。

 

研究の概要:

大気汚染と健康影響との関連について、欧米からの研究では、粒子状物質(PM2.5など)への長期曝露により、循環器疾患や肺がんのリスクが高まる可能性などが報告されていますが、日本においては研究が少なく明確にはなっていません。
環境汚染と健康影響との関連を明らかにするには、より個人に即した詳細な曝露評価をすることが必要です。
そこで、本研究計画においては、すでに取得している多目的コホート研究における対象者居住地の緯度経度情報を用い、衛星データを利用して大気汚染曝露濃度を100m×100mの単位で把握することで個人曝露評価の推定をより正確に行い、大気汚染とがん・循環器疾患・死亡などの健康影響との関連を明らかにすることを目的として行います。

 

研究の意義:本研究計画において、10万人規模の日本人のコホート研究で、衛星データを用いてより個人曝露に近い大気汚染曝露評価を行うことで、大気汚染による健康影響との関連を明らかにすることで、環境改善などにつながる研究となると考えられます。

 

目的:

 本研究は、日本人における大気汚染とがんや循環器疾患などとの関連を明らかにすることを目的としています。

 

方法:

国立がん研究センターで行っている日本人を対象とした多目的コホート研究で収集した居住地の緯度経度情報からUtrecht Universityで衛星データによる大気汚染濃度を付与します。国立がん研究センター予防研究グループが研究解析を担当し、解析にあたる人員は、医師・大学教員をはじめとする予防医学などの知識のある研究者です。この解析で得られた情報を通じて、日本人における大気汚染濃度と健康影響との関連を明らかにします。


 

個人情報保護に関する配慮:
解析する情報は、本研究専用に割り振られた研究番号がわりふられており、解析者は個人を特定することはできませんが、ご希望があれば、その方の解析情報は利用しないようにできますので、いつでも次の連絡先まで申し出てください。

照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先:
研究代表者:津金昌一郎
研究責任者:澤田典絵
〒104-0045 東京都中央区築地5-1-1
国立がん研究センター 予防研究グループ コホート事務局
TEL 03-3542-2511(内線1946), FAX 03-3547-8580
e-mail:jphcadmin@ml.res.ncc.go.jp

 

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