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多目的コホート研究(JPHC Study)

2017/4/14 喫煙と白血病罹患リスクについて-「多目的コホート研究(JPHC研究)」からの成果-

JPHC研究からの論文発表のお知らせ

 

多目的コホート(JPHC)研究から、喫煙と白血病罹患との関連を検討した研究結果が発表されました。今回の研究結果から、これまでの国際的評価と同様に、日本人においても喫煙と白血病罹患リスクが関連し、喫煙が急性骨髄性白血病のリスクの上昇にも関連していることが分かりました。

この論文の状況は以下の通りです。

Journal of Epidemiology 2017年4月Web公開

 

 

喫煙と白血病罹患リスクについて

国際がん研究機関(IARC)では、喫煙は急性骨髄白血病の確実なリスクであると報告しています。しかしながら、日本人を対象とする喫煙と白血病罹患リスクとの関係を検証した大規模な研究はほとんど行われていません。白血病は、急性骨髄性白血病(AML)、急性リンパ性白血病(ALL)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性リンパ性白血病(CLL)に大きく分類されますが、近年の分類ではCLLは悪性リンパ腫の一種として考えられるようになりました。したがって、本研究では喫煙とAML、ALL、 CML罹患リスクとの関連を検討しました。

 

多目的コホート研究で、40~69歳の男女約10万人の方々を平成24年(2012年)まで追跡した調査結果にもとづいて、喫煙と白血病罹患との関連を検討しました。

 

約18年の追跡期間中に、AML 90人、ALL 19人、CML 28人が確認されました。男性では、1日の喫煙指数が30未満の現在たばこを吸っているグループは、たばこを吸っていないグループと比べてAMLのリスクは上昇していませんでしたが、喫煙指数が30以上のたばこを「吸っている」グループは、AMLのリスクがたばこを吸っていないグループと比べて2.2倍であり、統計学的に有意にAMLのリスクが上昇していました。女性におけるAMLやCML、ALLについては、喫煙者や罹患した人の人数が少なく、はっきりしませんでした。

 

今回の研究結果から、これまでの国際的評価は日本人においてもあてはまり、喫煙がAMLのリスクの上昇にも関連していることが分かりました。喫煙は多くのがんや循環器・呼吸器疾患などのリスクであることが分かっています。健康寿命延伸のためにもAMLの予防においても禁煙は重要です。

 

詳しくは、ホームページに掲載された概要版をご覧ください。

 

喫煙と白血病罹患リスクについて

 

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