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長野県の低がん死亡率と農作物との関連についての疫学研究

方法

症例は、JA長野厚生連の4つの病院(北信総合病院、篠ノ井総合病院、長野松代総合病院、佐久総合病院)において、 1998年から2002年の間に、新たに胃がんまたは大腸がんと診断された20歳から70歳までの患者さんです。症例ひとりひとりと性別が同じで、年齢が 上下3歳以内で、同じ病院で、同じ時期に人間ドックを受けた方を対照としました。症例と対照の比は1:2で、最終的に胃がん153例、その対照303例、 大腸がん121例、その対照245例のかたがたが研究に参加されました。

参加者には、食生活、喫煙、飲酒、既往歴、家族の既往歴などに関する質問票に回答していただき、研究用に14mLの血液を提供していただきました。

質問票は141の食品の食べる頻度と1回に食べるおよその量を選んで答えていただく形式で、回答を元にひとりひとりの食品、食品群および栄養素の摂取量を推定しました。

血漿中の成分や遺伝子多型の測定は凍結保存してある血液検体を用いて行います。個々の研究ごとに実施しますので、詳細はここでは、触れません。

統計解析は、胃がんまたは大腸がん罹患に対する生活習慣や血漿成分・遺伝子多型のオッズ比を算出しました。その際に条件付ロジスティック回帰モデルを用いました。

  • 最終的に分析した症例・対照の人数や統計解析の方法は、個々の論文によって多少異なります。
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