研究プロジェクト

予防研究グループでは、地域住民、検診受診者、病院の患者さんなど人間集団を対象に、疫学研究の手法を用いて、発がん要因の究明(がん予防のために必要な科学的根拠を作る)がん予防法の開発(科学的根拠に基づいて具体的かつ有効ながん予防法を提示する)を目的とした研究を行っています。

多目的コホート研究(JPHC Study)

全国11保健所管内14万人の地域住民を対象とした、生活習慣とがんなど生活習慣病との関連についての長期追跡調査。国立研究開発法人国立がん研究センター研究開発費などにより行われています。
(平成21年度までは厚生労働省がん研究助成金による指定研究班)

次世代多目的コホート研究(JPHC NEXT)

全国7県8地域内約11万人の地域住民を対象に、生活習慣・生活環境、遺伝的素因、その後の健康状態など様々な情報を収集しながら、がん予防など国民の健康の維持・増進に役立つエビデンスを得るための長期追跡調査。国立研究開発法人国立がん研究センター研究開発費などにより行われています。

科学的根拠に基づくがんリスク評価とがん予防ガイドライン提言に関する研究

科学的根拠に基づく日本人のがんリスクを総合的に評価し、指針として提言する。国立研究開発法人国立がん研究センター研究開発費などにより行われています。
(平成23年度までは厚生労働省第3次対がん総合戦略研究事業)

2024/03/12 [現在までの成果] 肥満指数(BMI)と肺がんリスク 2023/06/27 [現在までの成果] 肥満指数(BMI)と甲状腺がんリスクとの関連 2023/06/27 [現在までの成果] 肥満指数(BMI)と胃がんリスクとの関連

日本人におけるがんの原因の寄与度推計(JAPAN PAF プロジェクト)

近年、わが国では、喫煙率やがん関連感染症の感染率など、要因によってはその保有割合が年代・世代によりダイナミックに変化していることから、現在及び将来における日本人のがんの主要な原因の寄与度を、最新のエビデンスを網羅して予測推計します。

2024/01/30 [現在までの成果] 日本人における予防可能ながんによる経済的負担 2023/05/08 [現在までの成果] 授乳に起因するがんの割合 2023/05/08 [現在までの成果] 外因性ホルモン剤の使用に起因するがんの割合

日本分子疫学コンソーシアム(J-CGE)

国内の分子疫学研究の連携基盤を活用し、日本人のがんなどの生活習慣病の原因究明と個別化予防に資する研究を推進しています。国立研究開発法人国立がん研究センター研究開発費などにより行われています。

国立がん研究センターのがん検診受診者を対象とした研究

がん検診によって得られる詳細な臨床情報を基盤に、がんの1次予防・2次予防を目的とした研究

東京胃がん検診追跡調査

東京都医師会・地区医師会・区市町村と共同で行う研究

アジアコホート連合

アジア地域に現存するコホート研究の効率的活用や新規コホートの構築育成支援のための連携基盤です。現在、連合の研究調整センターが当研究所内に設置され、アジア地域の疫学研究者の交流の場となっています。

サンパウロ日系人研究

ブラジル在住の日系移民における環境・生活習慣の変化が、がんの発生に及ぼす影響についての研究文部科学省科学研究補助金など

国際共同プロジェクトへの参加

グローバルながん予防の実践に貢献するための、様々な国際共同プロジェクトへの参加日中間研究連携、Asia Cohort Consortium, Pooling project of Prospective Studies of Diet and Cancer, WHO Global Burden of Disease Project, etc.

  • 内分泌かく乱化学物質の健康影響に関する研究
  • 平鹿胃がん予防研究
  • 胃がんエコロジカル研究
  • 長野県の低がん死亡率と農作物との関連についての疫学研究
  • 肺がんの原因究明と新治療法開発のためのデータベース構築
  • 大規模コホートの推進と統合プロジェクト

こちらのホームページでは、予防研究グループで行っている個別の研究プロジェクトについてご案内しております。
がんに関する一般的情報は、国立がん研究センターの下記 Webサイトをご覧ください。