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科学的根拠に基づくがんリスク評価とがん予防ガイドライン提言に関する研究

2014/9/16 日本人のためのがん予防法改訂のお知らせ

 

このリサーチニュースは、「科学的根拠に基づく発がん性・がん予防効果の評価とがん予防ガイドライン提言に関する研究」研究班が発行しています。
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■■■日本人のためのがん予防法改訂のお知らせ■■■

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今年度の班会議での決議を受けて、9月18日に「日本人のためのがん予防法」を一部改訂しました。
今回の改訂のポイントについて、主任研究者である笹月静・国立がん研究センター予防研究部長に聞きました。

○推奨5の「体形」の中高年期女性のBMIの目標値を変更しました。
旧:19~25

新:21~25

これに合わせ、目標の記述を以下のように変更しました。
目標:
中高年期男性の適正なBMI値(Body Mass Index 肥満度)は21~27、中高年期女性では21~25です。この範囲内になるように体重を管理しましょう。
(BMIの求め方 BMI値 = 体重(kg)/身長(m)の二乗)

○この変更について
研究班より発表した、肥満とがん、あるいは死亡の関連についてのプール解析の結果が蓄積されてきた(死亡2011年、大腸がん2012年、乳がん2014年)ことから、2014年7月31日に行われた班会議において見直しが行われました。
大腸がんや乳がんでは、肥満になるほどリスクが高くなることが示されましたが、日本人の35万人以上のデータから、中高年の日本人にとって死亡リスクが最も低くなるBMIの範囲は、男女とも21-27でした。
女性では、肥満による乳がんのリスク上昇から上限は25と定められていましたが、このたび痩せによる死亡のリスク上昇も考慮して下限を19から21に引き上げました。「日本人のためのがん予防法」では、個別のがんに加えて死亡全体のリスクも考慮して総合評価します。

▼▼▼詳しくは、HPをご覧ください。▼▼▼

最近の研究成果更新について
2014/08/21 大豆と乳がんリスク(日本の疫学研究に基づく関連性の評価)

2014/08/19 魚と大腸がんリスク(日本の疫学研究に基づく関連性の評価)

2014/08/19 肉と大腸がんリスク(日本の疫学研究に基づく関連性の評価)


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