研究の方法とポイント
次世代多目的コホート研究の方法とポイント
- 研究計画の承認
- この研究計画の科学性・倫理性について、国立がん研究センターなど研究参加施設の倫理審査委員会の承認を得ます。
- インフォームドコンセントの取得
- 研究対象者のうち、参加に関する説明を受けて、全面的あるいは部分的に同意していただいた方を対象に研究を行います。
- 個人情報の保護
- アンケート情報、健(検)診情報、血液および尿試料(遺伝子解析のための試料を含む)、追跡情報などは、実際にデータ分析を行う者にはどれが誰のものかわからないように、匿名化による個人情報の管理を行います。
- データの分析
- アンケート情報・血液および尿試料・健(検)診情報・追跡情報にもとづく研究を行います。
- アンケート情報・健(検)診情報・血液および尿試料・追跡情報を用いた生活習慣・各種バイオマーカー(遺伝子解析結果を含む)とがん・その他の疾病・死亡との関連を評価する研究を行います。
- 血液中の細胞から、DNAという遺伝情報を収めた物質を取り出します。DNAを用いて、まだよくわかっていない遺伝子も含めて、ヒトのゲノム全体を調べる場合があります。
- ベースライン調査
- 生活習慣などに関するアンケート調査を配布・回収し、健(検)診情報を提供していただきます。
- 市町村などで実施する健(検)診の機会を利用して、血液および尿試料を提供していただきます。
- ●ベースライン調査票(pdf:6.78MB)
- 繰り返し調査
- ベースライン調査の参加者には、5年ごとの繰り返し調査(生活習慣などに関するアンケート調査と血液試料などの提供)への参加をお願いします。
- フォローアップ調査
- 死亡、転出および転入、がん・循環器病(脳卒中・心筋梗塞)、糖尿病などの病気の罹患について把握を行います(20年間の予定)。
- 全国がん登録情報を利用しています。
- 研究成果の還元
- 研究結果については、評価の定まった専門誌に投稿し、研究内容の質についての審査を受けます。受諾された研究論文については、研究参加者へのニュースレターの発行や、国立がん研究センターのホームページでの公表等によって、速やかにお届けします。