文献の収集と内容の要約
MEDLINEおよび医中誌を用いて、提言で取り上げている要因(生活習慣、感染症、社会要因など)と、疾患アウトカム(主に死亡、がん、循環器疾患、糖尿病、うつ病、認知症・認知機能低下、フレイル、サルコペニア、早産、低出生体重児、在胎不当過小児)との関連を評価した疫学研究を収集しています。収集する論文は、①システマティックレビュー、メタアナリシス、統合解析、ならびに②日本人集団を対象とした疫学研究(ランダム化比較試験、コホート研究、症例対照研究、横断研究など)を重点としています。必要に応じて関連論文の参考文献のハンドサーチや海外の研究も参照します。
収集した論文は、評価対象論文リストとして一覧化します。なかでも主要な研究については、研究対象集団、研究方法、および主な結果をエビデンステーブルに要約します。
評価①:要因と疾患アウトカムの関連の強さ
評価対象となる論文それぞれについて、要因と疾患アウトカムの関連の強さを以下の基準で評価します。

評価②:科学的根拠としての信頼性の強さ
収集した文献を総合的に勘案し、要因と疾患アウトカムとの関連にする科学的根拠としての信頼性の強さを以下の基準に基づき「確実」、「ほぼ確実」、「可能性あり」、「結果不一致」、「非関連を示唆」、「研究不十分」のいずれかに分類します。これらの分類においては、特に、研究間の結果の一致度や生物学的機序を重視しています。さらに、「確実」の評価区分は、国際評価や海外の疫学研究の現状に加え、日本人を対象とした疫学研究の状況によりさらに三段階に分類しています。
最終的な判断はワーキンググループの合議に基づいて実施しています。具体的には、評価の決定および更新時には、班員の過半数以上の賛成が得られていることを条件としています。

評価の更新
ワーキンググループでは、すでに発表されている論文の系統的なレビューを行い、判定基準に従って評価をします。その後、より新しいエビデンスが集積された場合には、必要に応じてワーキンググループで評価の見直しを行います。評価の変更に従い、随時ホームページ上の「エビデンスの評価」を改訂し、変更履歴を記載します。