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科学的根拠に基づく発がん性・がん予防効果の評価とがん予防ガイドライン提言に関する研究

プール解析

2014年9月9日改訂

プール解析

研究班では、「飲酒はがんのリスク上昇と関連がある」といった要因とがんとの関連のあり・なしだけでなく、「1日1合以上飲む人は飲まない人に比べてがんのリスクが1.5倍である」といったような量的な評価を示すためにコホート研究を複数集めて統合解析も行っています。

量的な指標を算出するにはすでに論文に掲載されている結果を統合解析するいわゆるメタアナリシスという手法もありますが、メタアナリシスでは各個別研究で要因の定義や関連する要因の調整の方法など、あらゆる面で方法がバラバラであるため、得られた結果の精度が必ずしも高いとは言えません。そこで、現行のコホート研究を統合解析の目的のために、あらかじめ定めた共通のルールにのっとって解析するプール解析を行っています。この方法では精度の良い量的な指標が得られるだけでなく、個別研究では症例数が足りない、関連の大きさが小さいなどの理由で十分な結論が得られないテーマについて説得力のあるエビデンスを新たに作ることが出来る可能性があります。

2014年9月現在、1980-90年代に開始した10のコホート研究(下表)について、プール解析の対象コホートとして位置付けています。

コホート 対象集団 年齢 研究開始年 対象者数
JPHC-I 5保健所管内の住民 40-59 1990 61,595
多目的コホート研究
JPHC-II 6保健所管内の住民 40-69 1993- 1994 78,825
多目的コホート研究
JACC 45市区町村の住民 40-79 1988-1990 110,585
大規模コホート研究
MIYAGI 宮城県の14市区町村の住民 40-64 1990 47,605
宮城県コホート
Ohsaki 宮城県の14市区町村の住民で国保対象者 40-79 1994 54,996
大崎国保コホート
3-pref MIYAGI 宮城県の3市区町村の住民 40-98 1984 31,345
3府県宮城コホート
3-pref AICHI 愛知県の2市区町村の住民 40-103 1985 33,529
3府県愛知コホート
TAKAYAMA 岐阜県高山市の住民 35- 1992 31, 552
高山コホート
LSS* 原爆被爆者集団 34-102 1978

33,792 (2つのうちいずれかまたは両方に回答有)

広島・長崎原爆被爆者コホート(寿命調査) 46-104 1991
3-pref OHSAKA* 大阪府の4市区町村の住民

40-97

1983-85

35,755
3府県大阪

*参加手続き中(2014年9月現在)

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