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平鹿胃がん予防研究
本研究の成果
- 本研究のプロトコールと、研究への参加率(プロトコール変更前73%、変更後77%)を紹介しました。その結果、日本で似たようなセッテイングでがん予防のための無作為化割付試験を行うことは可能であると考えられました。【発表論文2】
- 本研究でも低用量群に比べて高用量群で血中のビタミンCの変化が有意に高いことが確認されました。一方、ビタミンCの服用により食事からの摂取ビタミンC量は影響を受けませんでした。【発表論文6】
- ビタミンCの服用によりペプシノーゲンI/II比の減少が抑えられました。つまり萎縮の進展が抑制されることが示されました。へリコバクター・ピロリ菌感染に対しては影響はみられませんでした。【発表論文5】
- 収縮期血圧は5年間の服用期間中に有意に上昇しましたが、服用群の間に差はみられませんでした。ビタミンCは拡張期血圧にも影響を与えませんでした。【発表論文4】
- ビタミンCは血清の総コレステロール、HDL-およびLDL-コレステロール、中性脂肪レベルに影響を与えませんでした。ただし、女性のもともと中性脂肪が高いグループではビタミンCにより血中の中性脂肪レベルが抑えられる傾向がありました。【発表論文7】
- ビタミンCは風邪の発症を抑えることが示されました。ただし、風邪の重症度や期間には影響を与えませんでした。 【発表論文8】
- ビタミンCは酸化ストレスを軽減する作用がある可能性が示されました。 【発表論文9】