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多目的コホート研究(JPHC Study)

コホート対象市町村におけるがん部位別標準化死亡比

がん部位別標準化死亡比は以下の式を用いて計算した。全死因の標準化死亡比は以下の式を用いて計算した。基本分類番号(ICD9)として、全がん 140-208、食道がん150、胃がん151、結腸がん153、直腸がん154、肝がん155,199.1c、胆道がん156、膵がん157、肺がん 162、皮膚がん172-173、乳がん174,175、子宮がん179-182、白血病200-203、悪性リンパ種204-208を用いた。図中の* は標準化死亡比の95%信頼区間が1を含まないことを示し、**は99%信頼区間が1を含まないことを示す。

がん部位別標準化死亡比 = 

各地域の実際の部位別死亡数             x100
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全国の死亡率より算出される各地域の部位別期待死亡数

ただし、

    * 各地域の実際の部位別死亡数=昭和55年1月1日〜平成2年12月31日の地域別部位別死亡数
    * 全国の死亡率より算出される各地域の期待死亡数=(各年1月1日〜12月31日の全国の年齢階級別死亡率)×(国勢調査より推定した各年10月1日の地域別年齢階級別総人口)を昭和55年から平成2年まで加えたもの

各地域の部位別死亡数、地域別年齢階級別死亡率は昭和55年〜平成2年人口動態保健所・市区町村別統計 人口動態統計特殊報告を用いた。年齢階級別人口は国勢調査(1980,1985,1990)を用い、当該年度に国勢調査が行われていない場合には前後の国勢調査を用いて内挿し、推定した。

図より、二戸、小国(男)、佐久(男)、中央東(男)、石川、宮古(女)で全がんの標準化死亡比が低く、葛飾、吹田、上五島保健所で高かった。次に保健所毎に標準化死亡比が低い、あるいは高い部位を述べる。二戸保健所では白血病、食道(男)、胃、肝臓(男)、子宮が低かった。横手保健所では肝臓、リンパ(男)、子宮が低く、食道(男)、胃が高かった。柏崎保健所では肝臓(男)、子宮が低く、白血病(女)が高かった。笠間保健所では肝臓(男)、乳房が低く、食道(男)、胃、子宮が高かった。佐久保健所では肝臓(男)が低かった。葛飾保健所では胆道(男)が低く、食道(男)、胃、結腸(男)、肺(女)、乳房が高かった。吹田保健所では食道(男)が低く、結腸(男)、肝臓、肺(女)、乳房が高かった。中央東保健所では食道(男)、膵臓(男)が低かった。上五島保健所では肝臓、胆道(男)、肺、白血病、リンパが高かった。石川保健所では胃、直腸(男)、肝臓、胆道(男)、膵臓、乳房が低く、食道(男)、肺(女)、白血病、リンパ(女)が高かった。宮古保健所では胃、肝臓(男)が低く、食道(男)、肺(女)、リンパ(女)が高かった。

 

全国

二戸保健所

横手保健所

柏崎保健所

笠間保健所

佐久保健所

葛飾保健所

吹田保健所

中央東保健所

上五島保健所

石川保健所

宮古保健所

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