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多目的コホート研究(JPHC Study)

2017/5/24 食事パターンと死亡リスクとの関連について-「多目的コホート研究(JPHC研究)」からの成果-

JPHC研究からの論文発表のお知らせ

 

多目的コホート(JPHC)研究から、食事パターンと死亡リスクとの関連を検討した研究結果が発表されました。今回の研究結果から、これまで報告されている「健康型」食事パターンに加えて、「欧米型」食事パターンにおいても、日本人における死亡リスクの低下と関連がみられることが分かりました。

この論文の状況は以下の通りです。

PLoS One.2017 Apr 26;12(4):e0174848

 

 

食事パターンと死亡リスクとの関連について

今回の研究では、40~69歳の男女約8万人の方々を約14.8年追跡した調査結果にもとづいて、食事パターンと死亡リスクとの関連を調べました。

 

食事パターンについては、134項目の食品・飲料の摂取量により、「健康型」(野菜や果物、いも類、大豆製品、きのこ類、海そう類、脂の多い魚、緑茶など)、「欧米型」(肉類・加工肉、パン、果物ジュース、コーヒー、ソフトドリンク、マヨネーズ、乳製品など)、「伝統型」(ご飯、みそ汁、漬け物、魚介類、果物など)の3つのパターンに分類し、死亡(全死亡、がん死亡、循環器疾患死亡、心疾患死亡、脳血管疾患死亡)との関連を調べました。

 

その結果、「健康型」食事パターンのスコアが高い人は低い人に比べ、全死亡のリスクが約2割、循環器疾患死亡のリスクが約3割低下していました。また、興味深いことに、「欧米型」食事パターンにおいても、そのスコアが高いほど全死亡、がん死亡、循環器疾患死亡のリスクが低下する傾向がみられました。なお、「伝統型」食事パターンと死亡リスクとの関連はみられませんでした。

 

「健康型」食事パターンが死亡リスクの低下と関連することは、これまでも多くのエビデンスから示されていますが、「伝統型」ではなく、「欧米型」食事パターンにおいても、死亡リスクの低下がみられたことが、本研究の特色とも言えます。日本人にとっては肉類の摂取やこの食事パターンに関連した食品(コーヒーや牛乳・乳製品など)の好ましい効果、あるいは塩分摂取が少ないことなどの理由から、全死亡および循環器疾患死亡のリスクの低下に関連していた可能性が考えられます。

 

詳しくは、ホームページに掲載された概要版をご覧ください。

 

食事パターンと死亡リスクとの関連について

 

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