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多目的コホート研究(JPHC Study)

2017/09/08 食事からのマグネシウム摂取量と虚血性心疾患発症との関連-多目的コホート研究(JPHC研究)からの成果-

JPHC研究からの論文発表のお知らせ

 

多目的コホート(JPHC)研究から、食事からのマグネシウム摂取量と虚血性心疾患発症との関連についての研究の結果が発表されました。

この論文の状況は以下の通りです。

Clinical Nutrition WEB先行公開 

 

食事からのマグネシウム摂取量と虚血性心疾患発症との関連について

今回の研究では、平成7年(1990年)と平成10年に45~74歳だった約8万5千人について、食事からのマグネシウム摂取量と虚血性心疾患との関連を調べた結果をご紹介します。   ミネラルは食事から摂取する必要がある栄養素の一種です。これまで、ミネラルのなかでも、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどを多く摂取することは、循環器疾患を予防することが報告されてきました。しかし、食事からのマグネシウム摂取量と循環器疾患との関連についてアジアからの報告はなく、その関連を明らかにすることを今回の研究の目的としました。

 

アンケートによる食物摂取頻度調査から、食事によるマグネシウム摂取量を推計し、循環器疾患(脳卒中及び虚血性心疾患)の発症との関連を検討しました。その結果、男性では、食事からのマグネシウム摂取量が一番少ないグループに比べ、摂取量が一番多いグループで、虚血性心疾患の発症リスクが34%低いという結果が認められました。

 

今回の研究は、食事からのマグネシウム摂取と虚血性心疾患の発症リスクを調べた、アジアで初めての研究です。マグネシウムの欠乏は、血圧上昇や動脈硬化など、複数の虚血性心疾患リスクと関連するため、これらのことがマグネシウム摂取による循環器疾患の予防効果として考えられます。今後は、介入研究などによる検証が期待されます。

 

詳しくは、ホームページに掲載された概要版をご覧ください。 

 

食事からのマグネシウム摂取量と虚血性心疾患発症との関連について 

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