多目的コホート研究(JPHC Study)
多目的コホート研究の概要
国立がん研究センターによる多目的コホート研究の概要をご案内します(H27年9月7日公開、H27年11月5日改訂:追跡事項に死亡場所を追加)
多目的コホート研究
研究対象:
平成元年度において、岩手県二戸、秋田県横手、長野県佐久、沖縄県中部(旧石川)、葛飾区(旧東京都葛飾)の各保健所管内在住のその当時40-59歳だった約6万人(コホートⅠ)、および、平成4年度において、茨城県水戸(旧笠間)、新潟県長岡(旧柏崎)、高知県中央東(旧土佐山田)、長崎県上五島(旧有川)、沖縄県宮古、大阪府吹田の各保健所管内在住のその当時40-69歳だった約8万人(コホートⅡ)の多目的コホート研究(JPHC Study)に参加された合計約14万人です。
詳しくは、「対象地域と対象者」をご覧ください。
研究の概要:
本研究では、研究対象者に対して、
①5年毎のアンケート調査(計4回)、
②健診データ収集、
③収集された血液検体からの生化学項目・栄養素項目などのデータ測定、
④詳細な食事記録調査・血中および尿中の栄養素などデータ測定、
を行い、また、研究開始後30年間の計画で、以下の追跡調査、すなわち、
①死亡の確認と死因・死亡場所等の把握、
②住所異動の有無の確認と異動の際の異動先の把握、
③がん登録の研究利用や医療機関の報告による、がん、循環器疾患(脳卒中、心筋梗塞)などの罹患の有無の確認と罹患の際の医療情報の把握(循環器疾患の把握は追跡後20年間の登録で終了)、
④健康状態確認を主な目的とした追加アンケート調査、
を実施しています。
本研究の目的は、上記で収集された、アンケート調査データ、保存血液検体、健康診査・検診データから得られる情報、居住地などから得られる社会・環境情報などと、20年以上の長期にわたる追跡調査から得られた死亡や疾病罹患・健康長寿の延伸との関連について明らかにすることです。以上の調査データを、匿名化した集団として解析し、生活習慣病における予防要因・危険要因を明らかにします。
研究の意義:研究で得られた結果により疾病予防に対する提言を科学的根拠に基づいて、かつ、定量的に行えることは公衆衛生上我が国にとって大きな利益になるとともに、その世代の子供たちの健康の維持・増進に寄与することになると考えられます。
目的:
本研究は、生活習慣病における予防要因・危険要因を明らかにし、日本人の生活習慣病予防と健康寿命の延伸に役立てることを目的としています。
方法:
研究対象者に対して、
①5年毎のアンケート調査(計4回)、
②健診データ収集、
③収集された血液検体からの生化学項目・栄養素項目などのデータ測定、
④詳細な食事記録調査・血中および尿中の栄養素などデータ測定、
を行い、また、研究開始後30年間の計画で、以下の追跡調査、すなわち、
①死亡の確認と死因・死亡場所等の把握、
②住所異動の有無の確認と異動の際の異動先の把握、
③がん登録の研究利用や医療機関の報告による、がん、循環器疾患(脳卒中、心筋梗塞)などの罹患の有無の確認と罹患の際の医療情報の把握(循環器疾患の把握は追跡後20年間の登録で終了)、
④健康状態確認を主な目的とした追加アンケート調査、
を実施しています。
国立がん研究センター予防研究グループが研究事務局を担当し、解析にあたる人員は、医師・大学教員をはじめとする予防医学などの知識のある研究者です。この解析で得られた情報を通じて、生活習慣などと日本人における死亡や疾病罹患・健康長寿の延伸との関連を明らかにしてきます。
詳しくは、「研究方法」の各項目をご覧ください。
個人情報保護に関する配慮:
個人情報は、「個人情報管理マニュアル」に従って扱われ、施錠される限られた部屋で、取り扱える人員を最小限に限定し、外部ネットワークと接続のできないコンピューターにより厳重に管理されています。また、書類は同室の施錠付戸棚で厳重に管理されます。解析するデータは、本研究専用に割り振られた研究番号がわりふられており、解析者は個人を特定することはできません。本研究はいつでも参加をやめることができますので、いつでも次の連絡先まで申し出てください。
照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先:
〒104-0045 東京都中央区築地5-1-1
国立がん研究センター 予防研究グループ コホート事務局 (担当:澤田典絵)
TEL 03-3542-2511(代表), FAX 03-3547-8580
e-mail:
※お問い合わせの際は、住所とお名前と生年月日にてご本人確認をさせていただきます。
また、多目的コホート研究IDがわかれば、お知らせくださるようお願いいたします。
ご家族の方からのご連絡につきましては、間柄とお名前、ご連絡先をお聞きします。