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多目的コホート研究(JPHC Study)

2012/3/5 5つの健康習慣とがんのリスク

JPHC研究からの論文発表のお知らせ

多目的コホート(JPHC)研究から、5つの健康習慣の組合せとがんのリスクを 検討した研究の結果が発表されました。

この論文の状況と担当者は以下のとおりです。

Prev Med(2012年54巻112‐116ページ)

 

健康習慣の数が増えるほど、その後のがんのリスクが低く

多目的コホートで、がんとの関連が重要視されている喫煙、飲酒、食事、身体 活動、肥満度の5つの要因の組み合わせによってその後のがん全体の発生にどの 程度違いが見られるのかを検討しました。

5つの健康習慣のうち、実践しているのが0または1個のグループを基準とした 場合の、2個、3個、4個、5個実践しているグループのがんの相対リスクは、男性 で0.86、0.72、0.61、0.57、女性で0.86、0.73、0.68、0.63と、直線的に低下し ました。平均すると、1個健康習慣を実践するごとに、がんのリスクは男性で 14%、女性で9%低下するという計算になります。  60歳未満と60歳以上とに分けてみると、男性では結果に差は見られませんでし たが、女性では60歳未満でのリスクの低下傾向は統計学的に有意となるほどでは ありませんでした。これは、60歳未満の女性のがんの21%を、エストロゲンと関 連の深い乳がんが占めていたためと考えられます。

今回の研究の結果、男女とも、60歳以上でも、これらの5つの健康習慣の実践 によって、がん予防効果が得られることが分かりました。あきらめずに、いつで もこれまでの習慣を見直し、改善に努める姿勢が大切です。

 

詳しくは、ホームページに掲載された概要版をご覧ください。

5つの健康習慣とがんのリスク

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