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多目的コホート研究(JPHC Study)

2004/4/23 喫煙と全がん罹患の関係

多目的コホート(JPHC)研究から、喫煙と全がん罹患の関係を調べた論文が発表されました。もし日本にたばこを吸う人がいなかったら、毎年あらたにがんになる約48万人のうち、約9万人はがんにならずに済んでいたはずと推定されます。このような試算結果が提出されたのは、日本で初めてです。
( 「プリベンティブ・メディシン」5月号,Volume 38, Issue 5, Pages 516-522.)

たばこによってがんのリスクが上がるのは、誰でも知っています。しかし、たばこによるがんの発生が日本社会に与える影響の大きさについて、これまではっきりと示されてはいませんでした。JPHCコホート研究では、たばこを吸う人が何らかのがんになるリスクは、たばこを吸わない人に比べ男性で1.6倍、女性で 1.5倍でした。さらに、このような結果を、日本のがん罹患や喫煙率の現状に当てはめ、具体的な数字を試算してみました。

すると、毎年あらたにがんになる男性の29%(約8万人)、女性の4%(約8千人)は、もしたばこを吸ったことがなければがんにならなかったであろうという結果になりました。日本における喫煙の社会的影響の大きさ、裏返せば禁煙によるがん予防の有効性が、あらためて示されたのです。

詳しくは、ホームページに掲載された概要版をご覧ください。

また、詳細版はこちらからご覧いただけます。

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