多目的コホート研究(JPHC Study)
2007/12/20 血中の葉酸濃度と大腸がん
JPHC研究からの論文発表のお知らせ
多目的コホート(JPHC)研究から、血中の葉酸濃度と大腸がんとの関連を調べた結果が発表されました。 論文の状況は以下の通りです。 Cancer Causes Control WEB先行公開中
血中の葉酸と大腸がんリスクには、関連がみられない
葉酸が不足すると、特にお酒をよく飲む人では、大腸がんリスクが高くなることを示す研究結果があります。JPHC研究の保存血液を用いて、11年半の追跡期間中に発生した大腸がん375例と大腸がんにならなかった対照グループ750例で、普段の体内の葉酸の状態を示す「血漿中の葉酸濃度」について比較しました。 その結果、男女とも、葉酸濃度が高くなっても、大腸がんリスクが下がるという関連はみられませんでした。また、葉酸と大腸がんリスクに影響を与えると考えられる飲酒量でグループ分けしても、結腸がんと直腸がんに分けて調べても、どのグループでも男女とも関連はみられませんでした。
研究結果について
詳しくは、概要版をご覧ください。
・血中の葉酸と大腸がん罹患との関係について -概要-