多目的コホート研究(JPHC Study)
2004/8/24 たばこと脳卒中
多目的コホート(JPHC)研究から、たばこと脳卒中リスクの関係を調べた論文が米医学誌ストローク 6 月号に発表されました。
( 「ストローク」Volume 35 Page 1248-1253.)
たばこによるクモ膜下出血のリスクは男性で 3.6 倍
その結果、たばこを吸うグループでは、脳卒中リスクが男女とも高く、たばこを吸ったことがないグループに比べ、男性で 1.3 倍、女性で 2 倍になりました。
タイプ別には、クモ膜下出血との関連が特に強く、男性 3.6 倍、女性 2.7 倍と喫煙者で高くなることがわかりました。アジア地域のコホート研究によって、たばこによる脳卒中リスクが性別・発症型別に明らかにされたのは、初めてのことです。
男性の脳卒中のうち 17%が禁煙で予防できる
日本人男性の間では喫煙率が 50%程度と高いために、リスクが 1.3倍 でも禁煙によってかなり多数の脳卒中が予防できる計算になります。
今回の研究結果から、日本人男性の脳卒中のうち 17%、女性で 5%は、もしたばこを吸っていなければ予防できたと考えられます。
詳しくは、ホームページに掲載された概要版をご覧ください。