トップ >多目的コホート研究 >リサーチニュース >2008 リサーチニュース >2008/12/24 喫煙習慣・コーヒー・緑茶・カフェインと膀胱がん発生リスク
リサーチニュース

JPHCに関するお問い合わせはこちら
 


 

多目的コホート研究のメールマガジン購読申込みはこちら

多目的コホート研究(JPHC Study)

2008/12/24 喫煙習慣・コーヒー・緑茶・カフェインと膀胱がん発生リスク

JPHC研究からの論文発表のお知らせ

多目的コホート(JPHC)研究から、喫煙・コーヒー・緑茶・カフェインと膀胱がん発生リスクとの関連を調べた結果が発表されました。 論文の状況は以下の通りです。

Cancer Sci.2009 Feb;100(2):294-91

非喫煙男性で、コーヒーおよびカフェイン摂取が多いグループで膀胱がんリスク上昇

国際的な評価では、膀胱がんのリスクを上げるのは喫煙が確実、コーヒー摂取が可能性ありとされています。  多目的コホート研究で、男女約10万人について喫煙やコーヒー摂取量などの生活習慣を調べ、その後平均で約12年追跡調査し、男性164人、女性42人に膀胱がんの発生を確認しました。喫煙、コーヒー・緑茶・カフェインの摂取量でグループ分けして膀胱がんリスクとの関係を調べました。 その結果、まず喫煙習慣との強い関連が確認されました。喫煙指数(箱×年)で比較したところ、指数が高いほど膀胱がんのリスクが高く(40-49で吸わないグループの1.9倍、50以上で2.2倍)なった一方で、禁煙後年数では10年以上のグループから吸わないグループと同じになりました。 また、非喫煙者(たばこをやめた人を含む)で、コーヒーを1日1杯以上飲むグループでほとんど飲まないグループの2.2倍、カフェインの摂取量で3つのグループに分けた場合に最も多いグループで最も少ないグループの約2倍、膀胱がんのリスクが高くなっていました。 今回の研究では、非喫煙者におけるコーヒー・カフェインによる膀胱がんのリスク上昇がみとめられましたが、膀胱がんのうち、非喫煙者およびたばこをやめて10年以上たっている人の割合は24%でした。膀胱がんの予防には、禁煙することが最も重要です。 詳しくは、ホームページに掲載された概要版をご覧ください。
喫煙、コーヒー、緑茶、カフェイン摂取と膀胱がん発生率との関係について —概要—

上に戻る