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多目的コホート研究(JPHC Study)

2011/8/25 ビタミンサプリメント摂取とがん・循環器疾患

JPHC研究からの論文発表のお知らせ

多目的コホート(JPHC)研究から、ビタミンサプリメント摂取とがん・循環器疾患を検討した研究の結果が発表されました。

この論文の状況は以下のとおりです。

BMC Public Health 2011年11巻540(オープンアクセス)

 

女性ではビタミンサプリメントの「過去摂取者」「摂取開始者」でがんリスクが高く

多目的コホート研究で、40~69歳の男女約6万人に対し、研究開始時(ベース ライン調査)と研究開始から5年後(5年後調査)に行った2回のアンケートの回 答をもとに、ビタミンサプリメント摂取の変化を捉え、(1)非摂取者、(2)過去摂 取者、(3)摂取開始者、(4)継続摂取者の4パターンにグループ分けしました。  その後の全がんおよび循環器疾患発生率との関連について検討しました。追跡 期間中に、4501人が何らかのがんと診断され、また1858人に循環器疾患の発症が 確認されました。  女性では、非摂取者に比較して、過去摂取者で17%、摂取開始者で24%、全が んリスクが上昇しました。  一方、循環器疾患に関しては、女性では、非摂取者に比較して、継続摂取者で 40%リスクが減少していました。  男性では、ビタミンサプリメント摂取パターンは全がんリスクにも循環器疾患 リスクにも関連していませんでした。  ビタミンサプリメントは、体調が悪いからと摂取を始めたり、不健康な生活の 代替手段として摂取したりしても、がん予防につながらないことを示す結果とな りました。むしろ、科学的根拠に基づいて、食事や生活習慣の改善を心がけるこ とが大切です。

詳しくは、ホームページに掲載された概要版をご覧ください。

ビタミン・サプリメント摂取パターンとがん・循環器病リスク



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