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多目的コホート研究(JPHC Study)

2004/5/25 野菜・果物摂取と肺がん罹患の関係

多目的コホート(JPHC)研究から、野菜・果物摂取と肺がん罹患の関係を調べた論文が5月14日に発表されました。
( 「キャンサー・コージズ・アンド・コントロール」Volume 15 Page 349-357.)

その結果、野菜と果物を多くとっても肺がんリスクが低くならないことが示されました。

果物と野菜

野菜、果物、野菜+果物について、それぞれ摂取量の少ないグループと多いグループで肺がんリスクを比較しました。野菜と果物をよく食べるグループは、喫煙者が少ないなど健康的な生活をしている傾向がありましたので、その影響を取り除いて結果を出しましたが、いずれも差がありませんでした。

肺がん予防は禁煙を

野菜や果物の肺がん予防効果を示す研究もありますが、JPHC研究では確認できませんでした。しかし、がん予防研究の専門家による国際的な会議で、これまでの研究結果から、野菜と果物は胃がんや循環器疾患を予防することが示されていますし、胃がん予防効果についてはJPHC研究からも報告済です。野菜・果物の豊富な食事は健康的であり、肺がんリスクに関係ないからといってその価値が損なわれるわけではありません。 また、肺がん予防については、いくら野菜や果物を食べても、喫煙によるリスクを減らすことはできません。やはりたばこをやめるのが最も効果的な予防法といえます。

詳しくは、ホームページに掲載された概要版をご覧ください。

また、詳細版はこちらからご覧いただけます。

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